一生分の花束

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前の記事の、つづきです。

コンサートの前日、エカテリンブルクに着いた日に
日本語履修生との交流会がありました。
学生さんたち、みなさん熱心に演奏や日本の話を聞いてくださり、
会が終わってから、それぞれ日本語で丁寧に感想を言ってきてくれて、
お花をくださる女の子もいました。

日本だと…旅行中の人にお花をプレゼントするのって、
自宅まで持ち帰られないかな?とか考えてしまって
ためらってしまいますよね。荷物になっちゃうかなーとか。

でも、ロシアの方は「その時の気持ちを表すこと」を大事にしていて、
お花をよくプレゼントするのだそうです。一輪の薔薇でも。
そう、街にはお花屋さんがたくさんあります。
そこが、あったかいなぁ…と、じーんとしてしまって。

この日にいただいたお花は、急遽ペットボトルで花瓶を作って
ホテルの部屋に飾ってました。いいなぁ、やっぱりお花って…。

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そしてこの交流会会場前をたまたま通りかかり、
流れてくるわたしの歌声に気を止めてくださった男性が、
やはりたまたま持っていた自作の絵を、
会が終わるまで待ち、わたしにプレゼントして下さったのです!

なんと…素敵な偶然のお話なのでしょうか。。
本当に感激でした。
この絵は、寝室に飾っています。

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コンサートには1000人近いお客さんが集まってくださり、
90分の演奏を最後まで楽しんでいただきました。
本藤さんの音響、新美くんのギターが大きな支えとなって、
気持ちよく、これまで以上に心も大きく、歌えました。
通訳のユーリャちゃんのおかげで、日本語がわからない方にも、
曲の内容や、私の気持ちを伝えることができました。
音楽と、言葉や人種を超えた心の交流、土地の力を
こんなに強く感じたことははじめてでした。
ここに来られて本当によかった。
音楽の神様に感謝したい、と心から思いました。

曲の合間合間にほんとうにたくさんの方がお花を持ってきてくれて、
もう…一生分のお花をいただいたのではないか、と思うくらいでした。
一輪、一輪。一束、一束。ほんとうにありがたかったです。

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コンサート後にお世話になったみなさんと食事をしていて、
マリーナさんに、「ときわさん…あなたは、” エコ女 “です!!」と
言われました。自然を愛する、自然の中から出てきた、自然体な…
そういう「エコ女」という言葉がロシア語にもあるそうです。
一日で、マリーナさんに見抜いてもらえて、うれしかったのです。
(すぐ、わかる??)

ちなみにエカテリンブルクのレストランで「別腹」とか、
「私は肉食女子です(マリーナさん談)」という日本語が聞けると
思っていなかったので笑いました。
「別腹」に当てはまるロシア語はないそうですが…。

ああ、、さまよっていた心が、ちょっとずつ戻ってきたみたい。
ロシアは、ほんとうに人があったかい、素敵な所ですよ、
日本のみなさん。日本文化がとっても愛されているんですよー。


いい旅と出会いに、心から感謝します。
ありがとうございました。

新美くんのブログも、ぜひ見てね→エカテリンブルクその2

 

 


2012-04-28 | Posted in ... Blog ...Comments Closed