茶帽子 夏の終わりのコンサート ありがとうございました
土曜日は生駒の茶帽子にて「夏の終わりのコンサート」でした。お越しくださったみなさま、お世話になったみなさま、心からありがとうございました。
いつも懐深くあたたかく迎えてくださる茶帽子さん。いい時間を過ごさせてもらいました。
手づくりハーブパンのサンドイッチは中身が5通りもあって、目からも楽しく、いただいてますます美味しい、茶帽子さんの絵心あふれる雰囲気そのままの軽食つきコンサートでした。
ご縁をつないでくれた友人家族。人とのつながりを大切にする彼らから学ばせてもらうことは多いです。
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生駒市に入る前に、大和西大寺駅ちかくの「秋篠寺」に寄りました。
国内で唯一という、芸能の仏様である「伎芸天」の像が以前五木寛之さんの番組で紹介されていて、それを知ってからずっと訪れてみたいと思っていたのです。
平城京の時代に建てられたこのお寺は入ってみるとこじんまりとした印象、ところが明治初期の廃仏毀釈によって大半のお堂が失われたとのこと。本堂に本尊の薬師如来、愛染明王など数体の像がありましたが、江戸期まではもっと多くの仏像が賑やかに鎮座していたのかもしれませんね。
さてお目当ての「伎芸天像」は本堂正面のいちばん端にいらして、そばへ近づいていくとほんのすこし首をかしげてこちらを見下ろしています。ほほえんでいるかのようで、こんなやさしい表情の仏像は…あまり見たことがありません。
古来、芸能人(びと)は身分の低い者の生業とされてきたので、そういう河原者(かわらもの)たちの魂を救ってきたのかもしれません。芸というものの哀しみよろこびに思いを馳せながらながらしばし見とれておりました。
参道の両脇にはみごとな苔のお庭が広がっていてとても涼やかでした。
茶帽子さんにてコンサートの片付けを終え、お店を後にしようとした時、ふと秋の風を感じました。暑い暑いといっても、夏の影はちょっとずつ移ろいでゆきますね…