ラタトゥイユの季節

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いつもの散歩道にあるネムノキの花がふわふわ風に揺れています。

近所の直売所では色とりどりの夏野菜がお目見えしてきました。
“ラタトゥイユ”っていう夏野菜たっぷりの冷たいスープをはじめて食べたのは、郡山のプレイタイムカフェでだったなあ。バジルソースとじゃがいものパスタも。ローズマリーはスーパーまで買いに行かなくても、庭にたくましく生えているものから調達できる、ってことも、それまで知らなかった。

植物の奥深さ、生活のちょっとした知恵、ていねいに生きること、小さな喜び。人として女性として、教えてもらったことはどれほどあるでしょう。コーヒーとお菓子で、それこそ茶飲み話の調子で政治やマタギや食のことなどディープな話をしてくれるのが大好きでした。でもどんなにシビアな話題になっても、いつしか「アハハハ」って笑い合ってふんわりした気持ちになっていたものでした。

よしえちゃん(一回り以上年上なのに、こう呼ばせてもらっていました)が病と向き合って、そして旅立ってから、一年経ちました。私はなかなか信じることができなくて、お返しも何もできなかった自分が不甲斐なくて、でもよしえちゃんのことを思うと、あのかわいらしい福島弁が耳の奥によみがえってきて、やっぱり最後はふんわりとした気持ちになります。

人は死を迎えたらどこへ行くんだろうって、スウェーデンボルグという人の本をめくってみたら、なんと、たましいは、いずれは会いたい人に会いに行けるみたい。
そんな日が来るまで、ていねいに生きていくよー。


2016-06-29 | Posted in ... Blog ...Comments Closed