個人の重みと組織の軽さ

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さきほど、参議院特別委員会・中央公聴会での、学生団体SEALDsの
奥田愛基さんの意見陳述をユーチューブで聞いていました。
やわらかく、力強く、決して偉ぶらない言葉と態度。
なぜこの法案に反対なのか、廃案にすべきなのかを丁寧に述べていて、
素晴らしかったです。

最後に彼が放った言葉。
「政治家の先生たちも、たった一人の個人であってください」。
これにはほんとうにはっとさせられました。
戦争というのは「個」ではできないし、集団や組織が引き起こすもの。
長いものに巻かれるのを良しとしている政治家、とくに今の与党の
人達は今こそ「個」に立ち返ってこの戦争法案を考えるべきだと
思いました。国民の多くが「個人」として考え、行動した結果が
このデモという形で表れているのです。わたしも8月30日に国会前へ
行きましたが、多くの人が「個人」として参加しているのが分かりました。
「群れ」ではないんです。ひとりでも行動できる人たちなんです。
それが10万人以上、ひとつの場所に集まっていました。

「個」であるということは責任を負うということです。
自分で何でも決められるからです。その「重み」を自覚することです。
国会答弁での、政権側の人たちの、あの言葉の「軽さ」。憐れなほどです。
集団や組織は大きくなるために利益を追求します。だから目先のことしか
見えません。そういう軽さです。「個人」で考える人たちは自分たちの
楽しみのことだけでなく、大局的な目線で考えます。このままではこの国が
おかしくなるだろう、と。だから重みがあります。奥田さんもそうです。

政府のやっていること、安保も沖縄基地問題もマイナンバーも、
その説明は言葉が軽すぎます。ふわふわと、同じことを繰り返している。
そこには「個」がなく、何かにあやつられ、ごまかしのお芝居を
しているだけなのです。

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ところでこの流れで何なのですが…
今月末は「vamosぶらじる」という中央線沿線での
ブラジル音楽イベントで、9月27日(日)に2ヶ所で歌います。
ぜひ遊びにいらしてくださいませ。くわしくはスケジュールをご覧ください。

上の写真はロシア雑貨屋さん併設のカフェでいただいた、
白樺ジュースです。ホフロマ塗りも美しいですよね。

 


2015-09-15 | Posted in ... Blog ...Comments Closed