田んぼに踏み入れる

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先日のこと、那智勝浦へ友人たちと行ってきました。
山の中でたった一人、いえ犬一匹猫一匹と暮らす女性宅でお世話になり、
空気も、雨も、時間の流れもじんわりと濃厚な中で
ちょこっと田んぼのお手伝いもさせてもらいました。

じつは、田んぼに入るのはこれが初めてでした。
米沢出身の祖母がよく「米ひとつぶには神様が10人いるからね、
粗末にしちゃだめだよ」と言っていた、あの、
お米ひとつぶひとつぶが生み出される、田んぼです。

この日は雑草取りや、土を撹拌して雑草予防をする作業。
田んぼには人が入るだけでも、雑草の予防になるのだそうです。
だからそれだけ、手をかけ足をかけ、手間のかかるものなんだなあ。
長靴で、ズブっと踏み入れる。泥に取られて、一歩一歩が重い。
途中から新美さん(g)は裸足になっていた。その方が歩きやすそう。
雑草を除きながら目をこらすと、いるいる、田んぼの仲間たち。
カエル、あめんぼ、おたまじゃくし、タニシに、
ゲンゴロウも見つけた!

歩く度に泥でにごるけど、すぐに沈殿して水が澄んでくる。
たゆたう清らかな水。日本は水の国なんだなあと心底思いました。
山間に見える棚田も、こんな芸術があるだろうか!と
はっとするほど、美しい風景です。トラクターなどの機械が
入れないから、棚田ではすべて手作業になるそう。
小さな田んぼ一枚の雑草取りで腰に来てしまう私。
ああ、自然の恵みと人の手のありがたさよ…。

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おとなりの田んぼでは「合鴨農法」のカモ君たちが
お仕事をしていました。私なんかが取るより速いスピードで
雑草を食べている。お見事!まだ若そうなカモ君たちは
列をなして整然と食べ進み、一枚分食べ終えると自ら足並みそろえて
小屋に入っていきました。「農」は決してひとりではできず、
皆で協力し合ってはじめて成り立つものなのだなあと
つくづく感じました。
苦楽を分かち合って、村ができてきたのだなあ、と。

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7月のライブはこちらです。お待ちしております。

7/17(金) 福岡県糸島市 踵屋敷
7/18(土) 福岡県飯塚市 風の館ギャラリーよしき
7/19(日) FMからつに出演(14:00くらいから)
7/20(月・祝) Natural Festival in Nanayama(佐賀県唐津市七山)

7/24(金) 埼玉県上里町 かぼちゃとやぎ
7/25(土) 西荻窪 コポ・ド・ジア
7/31(金) 三軒茶屋 レストラン アンシェーヌ藍 ランチコンサート
http://tokiwakinoshita.comlive/recent/

 

 


2015-07-13 | Posted in ... Blog ...Comments Closed