自分のために

桐の木の冬姿が好きで、
そばを通るたびにしばらくぼーっと見上げたりします。
上に向かって広がる枝と、枯れた花の跡、黄色い丸っこい実…
こんな愉しげな柄のフレアースカートとかあったらいいだろうなぁ、
なんて想像もしながら。

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ソチオリンピックで見た選手たちの、
「自分のために」ひたむきに競技に挑む姿には
連日、心を打たれていました。
やれメダルだのドラマだのと、囃したて飾りたてる番組ぬきに、
淡々と、アスリートたちを見ていたいなあと思いました。

「自分のために」って、音楽でも何度も言われてきたことだけど、
このオリンピックでこれほどこのことが、どれだけ強く、
清らかなことなのか、改めて感じさせてくれたように思います。
周りを見ず、自分がこうしたいからこうする。
基準を自分の中に、中心に据えているか。外に置いていないか。
なんて、気持ちのいいことなんだろう。