夏は終わらぬカンザブロー

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朝とともに空の向こうから季節によっていろんな
鳥の鳴き声が聞こえる。でも、夏だろうと冬だろうと、
決まって「燃えるごみの日」に屋根の上でやりとりしている…
あのカラスの勘三郎くんたち。

すぐうちの近所を流れる川の水が、このところとっても澄んでいて、
橋を渡るたびに清々しい気持ちにさせてくれていた。
10月に入っても真夏のような暑さのある日、
川べりを通りかかったら、せせらぎの岩場に勘三郎トリオ。
「あれ?」と思って見ていたら、かわるがわる水に入って
おしりでパシャパシャ水しぶきをあげて遊んでる!
ふだんはごみを荒らしに来るニックキ勘三郎くんたちだけど、
あまりに楽しそうで、ちょっと微笑ましくなってしまった。
これぞカラスの行水かしら…なんて思いながら。

そのちょっと前のある日、道端に倒れているカラスを見かけた。
うつぶせで、息絶えた直後だったみたい。
外傷はなく、やはり「ごみの日」だったから、
何かへんなものを飲み込んだのかもしれない。
夏の名残の太陽を反射した羽の「黒光り」が、
こうやって少し間近に見てみると、けっこう美しいものだなぁと思った。
ふと上から「カア」と聞こえてきたので見上げると、
仲間かつがいのかたわれかが淋しそうに見下ろしていたので、
ああやはり血が通った者同士の気持ちは同じなんだよなあと
勘ちゃんたちがなんだか身近に感じたこの残暑だったのです。

 

 


2013-10-09 | Posted in ... Blog ...Comments Closed