郷土のあじわい
あんなに暑かった8月ももう終わろうとしています。
朝晩の陽の光にはもはや秋の気配が。ベランダのミニバラに
蕾がいくつかできはじめたのを見ると、ああ、季節が
移り変わろうとしているんだなぁって感じます。
振り返れば、この夏もいろんな場所で歌えて、
いろんな人と会うことができました。
8月のある日、友人と岐阜のロシア料理屋さんへ行って、別れたあとに
なんとなく名古屋駅のロシア料理屋へも足が向いてしまい、
「ボルシチはしご」をした、上の写真はその時のものです。
グルジアのワインが深みがあって私の好きな味でした。
岐阜のカフェ・ド・アリョーナ、名古屋の老舗ロゴスキー、
どちらもほっとする雰囲気のいいお店です。
カフェ・ド・アリョーナで食後にいただいた「クワス」。
黒パンを発酵させて作る、ロシアの夏の飲み物だそうです。
黒パンもロシアで食べた時においしくて感動したんだ…。ライ麦と、
ほんのり効いたコリアンダーの風味が。
「クワス」の滋味あふれる感じは、前に福島で食べた「えごま餡」の
お餅を食べた時の幸福感と同じでしたよ。こういう素朴で、
体にやさしく効く郷土料理をいただくと心からシアワセになります。
郷土の食べ物といえば、こちら尾張地方の夏の伝統野菜「カリモリ」。
東京から友達が来た時にぜひ持たせたかったのだけれど、
出回る時とそうでない時があるのよね…。大きな瓜で、
スーパーにある時は3つも4つも入って300円位で売られています。
だいたい漬物にするのが主流なようで、写真のように
塩とだし粉をふってもみこんだだけで、もう止まらなくなってしまう。
「カリカリモリモリ」食べられる、というのが
その名前の由来なのがなんともかわいいのです。
2013-08-31 | Posted in ... Blog ... | Comments Closed