ほっと一息する場所
日曜日に更新した「声のひととき」でお話した
お伊勢参りの模様をいくつか載せますね。
上の写真がまず向かった、「伊雑宮(いざわのみや)」です。
メインの内宮・外宮からも離れた里にある、ひっそりと佇む小さな神宮です。
伊雑宮までは特急の駅からローカル線に乗り換えていきます。
ワンマン運転、無人駅。きっぷ売り場はなく、車内の運賃箱に料金を入れます。
なんとものどかな時間が流れています。
外宮(げくう)に行く前に「伊勢うどん」で腹ごしらえ。
たまり醤油をからめていただきます。けっこうクセになりそう。
天気もよかったので、大きな木々と木漏れ日の光の中を抜けて
お参りをたくさんしました。日本人は「木」と共に生きてきたんだよなあ。
内宮(ないくう)を流れる「五十鈴川(いすずがわ)」にかかる
「宇治橋」を渡って天照大神のいらっしゃるお社へ向かいます。
五十鈴川はさらさらと清らかに流れています。
眺めていると心身ともに洗われるようです。
「おかげ横丁」という、おみやげ屋さんや飲食店街でもゆっくり楽しめます。
まんなかあたりの瓦の上に鳥がいるのが分かりますか?
すごくきれいな鳴き声でした。なんていう鳥だろう・・・
寒かったですが、たくさん歩いて、たくさん飲み食いし、
お参りもたくさんしてきました。
仏教のように立派な仏像や威厳のある建物があるわけでもない、
戒律も経典もない神道。
戦前までは神道や神宮のことを学校でも
教えてくれていたそうですけど、
今の私たちには知らないことがいっぱい。
棲家を求めて日本中を旅していたアマテラスオオミカミが
伊勢に落ち着いた理由のひとつは「美味し国」だから、という
なんとも人間的な、親しみやすさ。
そう、神宮も、近所の鎮守の森も、
日本人が「ほっと一息する」場所なのかなあなんて思いましたよ。
2013-02-21 | Posted in ... Blog ... | Comments Closed