会津のんびり旅 その2

さていよいよ会津。
4年前にも一人旅した、
柳津(やないづ)で一泊することにしました。

山里を訪ねてのいちばんの楽しみと言えるのは、
野菜や山菜の直売所を覗くこと。
国道沿いに、おばちゃんたちがやっている
直売所を見つけました。
こごみ、うるい、うど、えごまの葉の塩漬けの他に、
野ぶどうの葉や茎を乾燥させたものを買いました。
野ぶどうは健康食品としてもすごくいいみたいで、
両親へのおみやげにしようと思いました。

虚空蔵菩薩がご本尊の圓蔵寺を訪ね、
柳津の風情ある小さな町を散策。
名物の粟(あわ)まんじゅうも、
蒸したてをほおばることができました。
この日も寒かったので、
あつあつがうれしかったー。

町民センターに飛び込みで、
宿泊OKしてもらいました。^^
じつはあまり期待していなかった夕食では
たくさんの山の幸が出てきて目が回りそうに。
嬉しい悲鳴でした。
気を良くして日本酒も注文。
温泉にゆっくりつかって、これ以上の贅沢はないですね。

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翌朝、只見川沿いに東へ。

私の大好きな只見川。流れ方が独特だな、と思うのです。
水をたっぷりとたたえて、流れているのかいないのか
人間の目にはたぶん見えない、宇宙のリズムで、
山々と同化するようにゆっくりとしずかに、「ある」のです。
その昔は、只見川沿いにも、
縄文人の集落がたくさんあったそうです。
きっとこの流れのように、ゆっくりとおだやかに、
太古の人々が暮らしていたのだろうなあ、と想像します。


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只見川から道をすこし南下、沼沢湖を目指しました。

このあたりの森には妖精が棲んでいるそうで、
湖畔には妖精美術館もあるんですよ。
湖に着いたら、人気がまったくなく、
しんと静まりかえっていました。
風の音も水の音もなく、ただ、鳥の鳴き声が空に響くだけ。
こんな静寂はあまり体験したことがない・・というくらい、
ほんとうに、どこまでも、
透きとおるような静けさが広がっていました。
ここなら、妖精も暮らしやすいのかもしれない、
と思えました。


つづく


ときわ


2010-05-23 | Posted in ... Blog ...Comments Closed