どんぐりころころ〜


今年に入ってから
たびたび訪れるようになった
福島県川内村の山小屋で、
数曲レコーディングしてきました。

こんな、素朴な小さな小屋です。


携帯電話の電波も届かない
ひっそりとした山中で、
時計もとくに必要なく
自然時間で過ごす日々。


着いた日の夜は、満天の星空でした。
手が届きそうなくらいに近くに輝いていて、
流れ星が見えると、心がきゅんと躍ります。
吐く息は、白かったです。


そう、予想外の寒さで、
ちょっとオンボロ君な
薪ストーブが大活躍でした。
それに七輪。
暖を取ったり、さんまを焼いたり。
合間に、郡山プレイタイム・カフェの
丹治さん、そして
マッサージ師のちひろちゃんが
遊びに来てくれた時には、
寝る時は湯たんぽがいいよ、と
教えてくれました。


湯たんぽ・・・さっそく翌日、となり町まで買いにいきましたよ。
存在は知っていましたが、使ってみると、
そのぽってりした形にも、愛着がわきますね。

今回の川内村滞在での最大のヒットは・・・
(レコーディングのことはまた別にして・・・)
近所で開催されていた「きのこ祭り」で食べた「凍みもち」です!
「凍みもち」=独特の風味の草もちを、
この地方で「じゅうねん」と呼ばれる「えごま」をすったものと和えたものを
いただきました。香ばしくて、体にとっても良さそうな味。
こんなにおいしい食べ物があるんだぁ・・・と
福島の農村の底力に感動しました。

底力といえば、この辺りはなんだか
女の人の方が強そうに見えます。
おばあちゃんたち、おばちゃんたちは
背格好は小さく、腰も曲がっていますが、
威厳があって、たくましく見えます。

逆に男の人、やはりそれなりにたくましいですが、
表情はもっとやわらかく、おばちゃんたちに比べたら
口調もやさしい感じです。

あたたかくも厳しいおばちゃん達が、
寒冷地の農村文化を長い長い間、
底から支えてきたのか、と凍みもちを食べながら
考えてしまいました。


8月に来た時は
「ぶんぶんぶん はちがとぶ♪」。
今回は
「どんぐりころころ どんぶりこ♪」が
鼻歌テーマソング。
どんぐりの雨!?というくらい
小屋の脇のコナラの木から、
どんぐり君たちが
たくさん落っこちてきて
こつんこつんと屋根を
叩いていました。
録音時、気になるのは、
その音くらいだったかな・・・

写真は薪を割ってる某ギタリスト(笑)



そういえば、山に入る前、
郡山に立ち寄った時
こんな不思議な雲を見ました。
鳥が、翼を広げているように
見えませんか?
わぁっ、とびっくりして
思わずパチリしました。

山の息吹とともに
次のアルバムに向け
ちょっとずつ、前進中!
2007-10-17 | Posted in ... Blog ...No Comments » 
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