玉梨八町温泉

宿を8時に出て
そのまますぐ只見線に乗ってしまおうかと思ったけど
次の12時台の電車まで、散策しながら
山の方の温泉地区へ行ってみることにしました。

荷物を背負って、車道を登り始める。
20分くらい経ったら、小栗山温泉の民宿が見えた。
満天の星空を見ながら露天風呂に入れる宿らしい。
ああ、ほんとはゆうべここに泊まりたかったんだよな。。
でも断られた。またいつか来てみたいな。
その民宿と、後ろの雄大な山々を眺めながら小休止。

そして、また上の方へ歩き始める。
陽射しがじりじりと暑い。
車道に迷い込んだ、ケガした黒い野鳥を山へ追っ立てたり
山の神社に立ち寄ったり。


大声で歌いながらずんずん歩いていたら
横にキューッと車が止まったので
パタ、と歌も止まった。

運転席のおばさんが「どこまで行くの?」と。
「玉梨とうふ茶屋まで・・・」
「ちょっと遠いわよ。どうぞ、乗りなさい。」
<わぁ〜〜い、助かった〜〜!>
「この暑さじゃ、熱中症になっちゃうわよ!」

本当に助かりました、とおばさんにお礼を言って別れ
「玉梨とうふ茶屋」へ。
ここで青ばと(枝豆を意味するこの玉梨地区の言葉)豆腐の
アイスクリームを注文して、涼をとる。
あ〜、親切なおばさんだったな〜。
ここに来るまでにあった玉梨八町温泉に寄って、
帰りはバスに乗ろう〜。と汗を拭っていたら
この店の社長らしきおじさんが現れ
いきなりコーヒーを差し出してくださる。
とても気さくなおじさんで
おからドーナツも出してくださり
どれもこれも素朴な、いい味。

店を出る時、やはりすごく暑かったから
温泉まではそう遠くはないけど
このおじさんが車で送ってくださると。(ふたたびラッキー!)
玉梨八町温泉・共同浴場そばの
恵比寿屋旅館へ案内してもらう。
ここに「かっぱの湯」という日帰り浴場がある。
おじさんが大声で
「専務〜!オレの彼女、お風呂に入れてあげて」と。
あらら、いつ彼女になったのかしら、、とにかく
おじさんに深々とお礼を言って別れ、お風呂へ。

あ〜〜よかったぁ〜!
シャワーもついてるきれいな浴場でつい
言葉がもれました。
野尻川を眺めながら
鉄分で少し黄色っぽいお湯に
ゆっくりつかりました
(写真、湯ノ花のかたまりも
写っています)。


入浴後、料金を払おうとしたら
「いえいえ、結構です。とうふ茶屋の社長さんには、
いつもお世話になっていますので」と。
わ〜、あのおじさん、そんなにエラい人だったのかな〜!?と
びっくりしながらも、ありがたくお礼を言って
タダ風呂をいただく。。

近くのバス停で待っていたら
あれ〜、もうバス、
行っちゃったみたい。
専務さんが言っていた時間と、
ここの時刻表、違う〜。
次のバスは、夕方。。
恵比寿屋に引き返し
「バス行っちゃったみたいなので
タクシー呼んで下さい」と専務さんに言ったら
「送りますよ」と、結局駅まで
送ってもらってしまいました。
(3度目のラッキー!)


車の中での、専務さん(・・・というか、若旦那)の話も
面白かった。
深々とお礼を言って、別れました。
その後、専務さんは駅の売店で雑誌などを買っていました。
ここがこの町唯一の、コンビニなんだと思いました。

そして私は無事、12:33の電車に乗って、
会津川口からさらに東へ発ったのでした。
2006-08-13 | Posted in ... Blog ...No Comments » 
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