2018-03

オマーラのさくらさくら

朝の公園での花見体操はこの時期だけのゼイタク。
先週からずっとアタマの中に流れているのは、オマーラ・ポルトゥオンドがコンサートでキューバの名曲たちの合間に歌った「さくらさくら」。

すーっと話すようにアカペラで歌い始めて、自分で軽く手拍子をしながら、あの旋律と歌詞。グッと来ちゃったな…。

この際、年齢を云々するのは野暮よね。つややかでちょっと渋みのある、深いルビー色のような歌声。どっしりと根を張る大木から枝がすーっと天空に向かっていくように、声は優雅にどこまでも伸びていく。歌を歌う、というより、彼女が居るその場の何もかもすべてを「飲み込んで」いる感じ。観ているこちらはその心地よい音楽の渦に身を委ねるがまま。こんなに圧倒的なのに、全身ピンク色のドレスがよく似合う、かわいらしい女性のオマーラ。

一曲だけゲストで呼ばれたピアノの奥山勝さんがベサメ・ムーチョを弾き始めたとき。オマーラはそれまでとは違った歌い方をしていました。どんな器が来てもそこにきれいに収まる水のように、調和するのだなあと思ったのです。バックの音を尊重するしなやかさ。どこの国とか、どんなジャンルかではなくて、人間としてどれだけすべてを愛せるか、そこから来る自由さを感じました。オマーラは今年の桜をきっと愛でていったことでしょう…。

 

2018-03-26 | Posted in ... Blog ...Comments Closed 

 

Studio WUU ありがとうございました

ゆうべのスタジオ・ウーでのライブ。ピアノの中島明子さんと、相変わらずジャンルを超えた歌の数々をおおくりしました。お運びくださった方々に心から感謝します。いい夜だったなあ。私的に、忘れられないライブとなったかもしれません。明子さんからも「楽しかった〜」と(たぶん心から)言ってもらえたのが、すごく嬉しく、ホッとしました。

去年の暮れにボリビアからやって来た新しい相棒のボンボくんが初お目見えでした。ウーの会場で叩くと、マイクがいらないくらい低音が響いて驚きました。アレンジがこれからも楽しくできそう。がんばろう。

ライブ後の集合写真をいつも撮り忘れてしまう私。ゆうべも気づいた時には着替えおわって撮り損ねてしまって…。明子さんのストールが男性陣に「いいねー」と評判でした。私は淡い色の衣装を着るつもりでしたが、出かける直前に「やっぱり原色が着たいな!」と思い返して取り替えました。着ていくたびに「こういうのが似合うね」と言ってもらえる大柄のワンピース。歌う歌も、服も、考えすぎず情報を入れすぎず、直観のままに決めてみるとやっぱりそれは本来の自分に近いものなのだ、と改めて思いました。

次回は明子さんと、さらにフレットレスベースの織原良次さんをお迎えして、4月6日(金)大塚グレコで演奏します。

 

2018-03-03 | Posted in ... Blog ...Comments Closed