2016-02

道のりはつづく

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先週愛知県東郷町で聞いた、武藤類子さんの講演会。
原発事故から5年、長い長い道のりを経て、事故の責任を問う裁判ができるようになる、やっと入り口に来たという。「東電幹部強制起訴」と今日のニュースになっていました。未曾有の大人災、先の見えない事後処理と国家ぐるみの闇に、里山で小さな喫茶店を営んでいたひとりの心優しい女性が立ち向かっている。ほんとうに、途方もないことです。

原発は麻薬みたいなものという。
ひとつ作れば立地自治体にどっさりと補助金が下りる。それを当てにしているうちに、もっともっと原発を、と止められなくなる。この地震・火山列島の海岸線にはすでに54基の原発があって、そのうち40年も経っているのを再稼動しようとしている。メルトダウンしても電力会社は対処する術もなく、真実を隠すから海外の援助も得られず、5年経ってやっと事実を認めるありさま。

この日は類子さんの、やわらかくあたたかな語り口から厳しい現実の中にも希望の光が見えるようで、あっという間の3時間の後、会場にいたおじいちゃんも「感動した!」とたまらず声を出していた。そこにいたみなさんが同じ気持ちだったと思う。
「あきらめない。手をつなごう。自分の頭で考えよう。これが3つのキーワードです」と講演の最後に類子さん。道のりはまだまだつづいています。

 

 

2016-02-26 | Posted in ... Blog ...Comments Closed 

 

ピロスマニの絵

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先日渋谷アップリンクで見た「放浪の画家 ピロスマニ」。 1969年のグルジア映画をいつか見てみたいと思いを馳せていたのが去年の春ごろだったので、こんなに早く実現するなんて。ピロスマニは、20世紀初頭のグルジアの画家で、「百万本のバラ」の歌詞のモデルと言われている “貧しい絵描き”です。

彼の絵は、むろん画集でしか見たことがありませんが、朴訥としていて、清らかで、すべてを受け入れるような やさしさがあって…そして、描かれた動物や人物のしずかな生命力。 どことなく熊谷守一さんの絵にも通じるものを感じます。 実際、熊谷さんとピロスマニは、孤高の生き方も、 仙人のような?風貌も似ています。

映画を観終わってから、渋谷の街の喧噪の中に入り込んで、 一体どちらが現実なのか、一瞬わからなくなるくらい、 ピロスマニの時代を味わっていた自分に気づきました。田園風景も、羊飼いの縦笛も、祝祭の音楽と踊りも、ピロスマニの純粋な絵心とともにやさしく語りかけてくれていました。自然と涙があふれてしまいました。芸術は生活の中から生まれるけれども、生活ともまた一線を画すところがあって、そのバランスというのはとてもあやうく、儚いもの。だからこそ、人の心を捉えつづけるものなのですね。そんなことを、考えました。

いつか、トビリシに行って、ピロスマニの絵を見てみたいです。
そして、本場のグルジアワインも…。

 

 

2016-02-18 | Posted in ... Blog ...Comments Closed 

 

2016年4月15日(金)埼玉県上里町 かぼちゃとやぎ

埼玉県児玉郡上里町七本木3558-2
0495-33-7992
車は関越道本庄児玉インターを降りて5分、
JR高崎線・神保原駅より車で5分

open 18:00
start 19:00
¥3,980(お食事込み)

木下ときわ (vo) 
新美博允 (g)

♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢

かぼちゃとやぎさんは、のどかな上里町に佇む
かわいらしいお店。採れたて野菜がたっぷりのお食事も
とても美味しいです。ブッキング担当の松沢さんの
大きなヤギさんの絵が和ませてくれます。
ブラジルの歌と、日本の名曲もたくさん演奏します。

ご予約はどうぞ かぼちゃとやぎ 0495-33-7992 まで
お願いいたします。

 

2016-02-15 | Posted in 2016年, ライブComments Closed