■本日のお客さま 第2回 松倉淳 フォトグラファー

 


松倉淳プロフィール

【松倉淳】(まつくら・じゅん):和光大学在学中より写真に興味を持つ。28歳でウェディングフォトグラファーの道へ。八芳園を中心に都内レストランウェディングなどを経験、さまざまな結婚の形に触れる機会を得る。

デジタルフォトスタジオGADPAにて四年間、ポートレートやアーティスト写真を撮影、お客様から求められる写真を追求し、現在に至る。

得意な撮影スタイルは、音楽でいう「セッション」のように場の雰囲気・人からのインスピレーションを得て、予定調和的でないもの・予想を超えたものを生み出すこと。常に変化することに喜びを感じています。


 

ときわ 昨年はジャケット写真を淳くんに撮っていただいて。ありがとうございました。
松倉 その節はお疲れさまでした。
ときわ 淳くんのアメリカとかの風景写真を、前にいろいろ見させてもらって。で、あ、これは!って思って、ジャケット写真をお願いしようかなっていうことになったんですね。
松倉 ありがとうございます。
ときわ 風景写真をよく撮るんですか。
松倉 うん、風景ばっかりだった、最初。なぜかっていうと、人を撮るのが恥ずかしかったから。
ときわ あー、そういうものなんだ。
松倉 後ろ姿しか撮れなかった。友だちはよく、おじいちゃんとかおばあちゃんとか猫とかに声をかけて、正面から撮らしてもらうんだけど。
ときわ 「すいません」って言って。
松倉 うん、「ちょっと撮らせてもらえますか」って言って。
ときわ へ〜。
松倉 その一言がもう10年以上、いまだに言えない感じ。知らない人を撮れないんです。仕事では知らない人いっぱい撮るんだけど。
ときわ うんうん。
松倉 仕事だ、って言われるといける。
ときわ 街なかで人を撮るときに、だいたいみんな、「すいません」って声かけるもんなんですか。私、声かけないで勝手に撮ってるんだと思ってた(笑)。
松倉 観光客のふりして、ちょっと日本語じゃない言葉をしゃべって、撮って歩いてればそれでも多分大丈夫(笑)。
ときわ ははは(笑)。
松倉 何事もなく許してもらえると思うよ。
ときわ ふうん、そんな技があったとは(笑)。
松倉 それで、後頭部しか撮れない時期がずっと続いて。
ときわ 後ろ姿を。
松倉 うん。
ときわ そんな人物が苦手な淳くんにジャケット写真を撮ってもらって。でも、すごくね、好評なんですよ、写真が。いろんなかたに。
松倉 よかったよかった。
ときわ 特にこの表紙、いろんな人が褒めてくださって。この柱をバックに二人で並んで撮る構図は淳くんのアイデアなんだよね。
松倉 そうだね。
ときわ この場所は、最初新美くんと淳くんと3人でロケハンに行って。
松倉 この写真、二人の雰囲気がよく出てていいね。カメラ目線で(笑)。
ときわ そう、新美くんがカメラ目線で(笑)。
松倉 わざとらしくない。
ときわ わざとらしくない(笑)?
松倉 うん、わざとらしくない。なんか溶け込んで。自分を無くしてたんでしょう、このとき。そうなんだろうなー、って思って、かまわず撮ってました。
ときわ 今回のジャケット写真を撮ってもらうときに、いかにも撮られてますっていう写真じゃなくて、こちらからそこに「居る」っていう雰囲気を出すっていうか。今までそういうことまで考えたことがなかったので。
松倉 結局、表現をする人たちだから、居るだけでいいような気がする。
ときわ 居るだけで。
松倉 うん、歌ってるときと同じように、そこに立ってるだけで、雰囲気が出ちゃうから。
ときわ 淳くんは大学生のとき演劇をやってたんだよね。
松倉 うん、僕が4歳くらいのとき、うちの父親が少年サッカーのチームを作って。

 

 

 

だんだん父一人で見られないくらい子どもたちが増えて来たとき、そこで初めてコーチとして入ってきてくれた人が、ずっと演劇をやって来た人だった。もう30年来のお付き合い。

ときわ へ〜、そうなんだ。
松倉 で、その人がいろいろと都内で公演をやっているところを追っかけて。中学生ぐらいからちょこちょこ見に行ってた。

 

 

 

演劇面白いな、人前であんだけさらけ出せるのってすごいな、って思って。いつかやりたいなって。で、大学入ったらハマっちゃってね。

ときわ じゃ演劇で、結構表現できた?
松倉 今考えると、20代の始めだから、はっきり言って右も左も分かんないような状況だったからね。もうただやってみるだけ、という。
ときわ じゃあ結構ぶつかってった感じ?体当たりで。
松倉 うん、そうだね。
(つづく)