一生分の花束

2012.04.28

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前の記事の、つづきです。

コンサートの前日、エカテリンブルクに着いた日に
日本語履修生との交流会がありました。
学生さんたち、みなさん熱心に演奏や日本の話を聞いてくださり、
会が終わってから、それぞれ日本語で丁寧に感想を言ってきてくれて、
お花をくださる女の子もいました。

日本だと…旅行中の人にお花をプレゼントするのって、
自宅まで持ち帰られないかな?とか考えてしまって
ためらってしまいますよね。荷物になっちゃうかなーとか。

でも、ロシアの方は「その時の気持ちを表すこと」を大事にしていて、
お花をよくプレゼントするのだそうです。一輪の薔薇でも。
そう、街にはお花屋さんがたくさんあります。
そこが、あったかいなぁ…と、じーんとしてしまって。

この日にいただいたお花は、急遽ペットボトルで花瓶を作って
ホテルの部屋に飾ってました。いいなぁ、やっぱりお花って…。

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そしてこの交流会会場前をたまたま通りかかり、
流れてくるわたしの歌声に気を止めてくださった男性が、
やはりたまたま持っていた自作の絵を、
会が終わるまで待ち、わたしにプレゼントして下さったのです!

なんと…素敵な偶然のお話なのでしょうか。。
本当に感激でした。
この絵は、寝室に飾っています。

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コンサートには1000人近いお客さんが集まってくださり、
90分の演奏を最後まで楽しんでいただきました。
本藤さんの音響、新美くんのギターが大きな支えとなって、
気持ちよく、これまで以上に心も大きく、歌えました。
通訳のユーリャちゃんのおかげで、日本語がわからない方にも、
曲の内容や、私の気持ちを伝えることができました。
音楽と、言葉や人種を超えた心の交流、土地の力を
こんなに強く感じたことははじめてでした。
ここに来られて本当によかった。
音楽の神様に感謝したい、と心から思いました。

曲の合間合間にほんとうにたくさんの方がお花を持ってきてくれて、
もう…一生分のお花をいただいたのではないか、と思うくらいでした。
一輪、一輪。一束、一束。ほんとうにありがたかったです。

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コンサート後にお世話になったみなさんと食事をしていて、
マリーナさんに、「ときわさん…あなたは、” エコ女 “です!!」と
言われました。自然を愛する、自然の中から出てきた、自然体な…
そういう「エコ女」という言葉がロシア語にもあるそうです。
一日で、マリーナさんに見抜いてもらえて、うれしかったのです。
(すぐ、わかる??)

ちなみにエカテリンブルクのレストランで「別腹」とか、
「私は肉食女子です(マリーナさん談)」という日本語が聞けると
思っていなかったので笑いました。
「別腹」に当てはまるロシア語はないそうですが…。

ああ、、さまよっていた心が、ちょっとずつ戻ってきたみたい。
ロシアは、ほんとうに人があったかい、素敵な所ですよ、
日本のみなさん。日本文化がとっても愛されているんですよー。


いい旅と出会いに、心から感謝します。
ありがとうございました。

新美くんのブログも、ぜひ見てね→エカテリンブルクその2

 

 


ロシアで出会った日本

2012.04.21

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もう一ヶ月近く時間が経ってしまったのですが、
これを書かなければ、私のさまよってる心が
ロシアから戻ってこない…ということで。
エカテリンブルクでのことです。

エカテリンブルクでは上の写真のように、
コンサートの宣伝に力を入れてくださっていました。
現地で、日本文化をずっと紹介し続けていた
マリーナ・ゴロミドワさんが動いてくださり、
地元のテレビやラジオにも出演させてもらいました。

マリーナさんが運営している日本文化センターが
今年3月でちょうど20周年ということで、
私のコンサートもその記念のイベントの中で行われたのです。
今回、エカテリンブルクに行ってほんとうに驚いたことが、
日本文化を愛している人、実践している人、
日本語を勉強している人たちが、
じつにたくさんたくさんいる、ということです。

学生さんたちも本当に丁寧な日本語で、
一生懸命に気持ちを話してくださって、
あの時のみなさんのあたたかくて誠実な笑顔と言葉が
ほんとうにうれしくて、忘れられません。

ロシアではたしかに、街に出てみると
店員さんがつっけんどんだったり、
厳しい態度をとられたりすることもあるのですが、
「日本語を勉強する人は、みんなやさしい人たちです」と
ある女学生さんが語ったことばが印象的でした。

コンサート会場のロビーで、日本文化のデモンストレーションが
行われていました。書道、剣道、華道、手まり、折り紙、
風呂敷包みなどなど、たくさんの人たちがすてきな作品を披露していて、
会場にも多くの人が詰めかけて、あたたかい雰囲気に包まれていました。

この光景を見ながら、「不思議だなあ。日本では
ロシアのことはほとんど知られていないのに、
どうしてロシアで(しかもウラル山脈ふもとの地方都市で!)
こんなに日本の文化を愛している人がたくさんいるんだろう??」
と思いました。このことが日本で知られていないのは、
とってももったいないことだなあ、と。
マリーナさんが20年間活動を続けていた結果、
このように大きな実を結んでいるのですね。
マリーナさんも「行動派」の方ですが、私が思うに、
ロシアの人たちの「好き!」のパワーがすごいんじゃないかなぁ、と。
好きになったら、それにとことん打ち込むのです。
そんな熱〜い気質のロシアと日本が、
これから文化の交流をもっと深めていったらいいな!
そのために私もちょっとでもお手伝いができるようになりたいな、と
そう思ったのです。

…長くなってしまったので、つづきはまた、書きます。
新美くんのブログも、見てみてね。→エカテリンブルクその1

 


モスクワの夜

2012.04.12


photo by Anna Rybalko www.annarybalko.com

近所の桜がいよいよ散り始めました。
今年もたくさん楽しませてくれた桜さんたち〜ありがとう。
今日も気温が上がって、春風が心地よかった。
さっきスカイプで郡山のお友達と話したら、
福島はまだ寒くて先週は吹雪いたりして、
梅もまだ咲いていない、とのこと。
東北の春本番はこれから一気にやってくるのでしょうね。

さて、ロシア本番のことを。

ロシアではじめての演奏の場が、
モスクワ・外国文献図書館ホールでのワークショップでした。
最初に、「海へ来なさい」と「ふなまち唄」を歌う。
日本の歌はどう受けとめられるのか??ドキドキする。
お客さんたちがにこにこしながら聴いてくれるのがうれしい。
「ふなまち唄」の歌の背景の話をして、
「こぶし」を体験してもらいました。
日本のリズムのとり方「頭打ち」は、
やっぱり独特の「間」が日本人のようには当然いかず、
そこが、おもしろかった。 「こぶし」を入れたサビを
みんなに思いきり歌ってもらえて、楽しかった。
異国の地で、自分が育ってきた国の文化を伝えるのは
まったく初めてのことで、ほんとうに貴重な体験。
これからの自分の音楽を生きていく上で
ものすごく大きな刺激をこの日もらったと思います。

ラジオ局と新聞社の方が、
それぞれ日本語で挨拶してきてくれて、インタビューしてくださる。
話を深く聞いてくださり、この記者の方にも感動。
記事の中で「j-folk」という位置づけをしてくださった!

翌日は”Pirogi na Sretenka”でのライブ。
私の祖母がずっとロシアに行きたがっていた、という話を
ロシアに来る直前に母から聞いて、
祖母が愛用していた黒のショールに、
ライブでお供してもらうことにしたのです。
「がんばれー」とおばあちゃんが背中で応援してくれるような、
そんな不思議な力もらいながら、歌う。

終了後、日本語の先生のナターリヤさんが声をかけてくださった。
「この曲、この曲の言葉がよかった」とすみずみまでじっくり聴き、
歌の心を受け止めてくださったのが
ほんとうにうれしかったのです。

私にとって忘れられない素晴らしい夜。
モスクワのみなさんに心から感謝です。

新美くんのブログもぜひ見てみてください。
・モスクワその1 ・モスクワその2