ぶらりと島根の旅〜足立美術館、境港へ

2日目からは、織物作家の松浦弘美さんと合流。行程を考え、案内してくださいました。この日は朝から雨だったので足立美術館にいきましょう、ということに。みごとな日本庭園は雨にしっとりと濡れて、そしていろんな緑色がありました。昔の人はこの微妙な色彩ひとつひとつに名前をつけたんですね。和色の名前はなかなか覚えられないけど、美しいなといつも思います。常磐色(ときわいろ)というのもありますよね。

松浦さんとは昔母と二人でカフェをやっていた頃に知り合いました。個展もしていただいたことがあります。染色もする松浦さんの色彩はとてもやわらかく繊細で、そして織り上げた着物からは凛とした潔さ、力強さも感じます。それは松浦さんのお人柄そのものなのです。

さて、電車を乗り継いで、目指すは米子駅の0番線ホームから。

米子駅で腹ごしらえにいただいた吾左衛門鮓(ござえもんずし)のセットが美味しかった…。

境港駅を降りて水木しげるロードを駆け抜けるように散歩しました。妖怪好きの母も狂喜乱舞。この妖怪は誰々に似てる…なんて茶化しながら歩く怖いもの知らずの女性たち。私は水木さんのこんなさらっと描いた絵がより可愛気があってとても好き。

それにしても、まさか水木さんの故郷を訪れる日が来るとは。またゆっくり来られるといいな。のんのんばあに会いたいな。そういえば、「ゲゲゲの女房」に似てる、と近所のおばちゃんによく言われてたなあ。

鬼太郎列車は電車ではなくディーゼル車なのもプチ鉄子的にはグッと来ます。エンジンの音、車両の揺れ心地がノスタルジックでいい。

境港から松江市内に戻り夕食を食べた後、母は前日ホテルの大浴場で偶然出会った茶道の先生宅へお呼ばれに。母の、見知らぬ人とすぐに仲良くなる才能にはいつも感心するばかりです。そして私は4月にビルボード東京でライブを拝見した松江在住の浜田真理子さんとバーで待ち合わせして、ご挨拶とお話をさせてもらいました。歌のこと、曲作りのことなど、ほぼ初対面の私にたくさん聞かせてくださって、しみじみ感激の夜でした。「バースデー」もあったかくて素敵なお店だったなあ。

 


2017-05-06 | Posted in ... Blog ...Comments Closed