出発前の雑感

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朝の公園ではクローバーが氷のつぶをまとっていました。
朝日を受けてキラキラ、きれいだったな。

この初冬は、水木しげるさん、野坂昭如さんの訃報を聞いて、ああ、日本の良心とも言える方々が逝ってしまわれたなあ…と少なからずの虚脱感を抱きながらの日々でありました。

昭和の時代に失われたもの、得られたものを、彼らの遺してくださった文章から、絵から、見つめ直すことができるでしょう。

水木さんの作品では「のんのんばあとオレ」「熊楠」がずっと心の友でした。かの”幸福の7か条”にもどれだけ救われてきたか。
野坂さんの歌は、「黒の舟唄」そして「オンジョロ節」も男と女のすてきな歌です。あの時代の男女の歌って、強い男と弱い女という分かりやすい”男らしさ・女らしさ”の歌が多かったと思うけど、野坂さんの描く男女の歌は、あくまでその関係の深みを、男性側が一歩引いて見つめているところが、ああ、かっこいいなあ…と思うんです。
23日の谷中ボッサでも「黒の舟唄」哀悼をこめて歌おうと思います。

さて、これから今年最後の東京へ向かいます!

 

 


2015-12-21 | Posted in ... Blog ...Comments Closed