森の僧侶たち

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 朝 公園の森を歩くと
うしがえるの独唱 ツバメの二重唱 ムクドリの五重奏
一日のはじまりの音楽が聞こえてくる。

2週間くらい前、ハクウンボクの白い花が満開だった頃
くまんばちが数十匹 蜜をとりにその大きな木に集まってきてた。
その時の羽音といったら……低い 重低音があたりの空気を
静かにふるわせていて まるで どこか大きな僧院で僧侶たちが
一斉にお経を唱えているようだった。
なんて荘厳な朝なんだろう…立ち止まってしばらく目をつぶった。

公園の出口に近い坂道に 毎朝毎朝 同じ場所で
ホバリングしている一匹のくまんばちがいる。この日も。
「あの大読経会に加わらなくていいの?」
一匹オオカミ的山伏か、それとも見張り役の僧兵か。
熊蜂宗にもいろいろ事情があるんだろうな…

 

 


2015-06-07 | Posted in ... Blog ...Comments Closed