白い鷺

家の近くの池で、真っ白なサギが
水面近くでじっとしているなぁと思っていたら
徐々に、木の上までふわりふわりと上がっていきました。

しばらくてっぺんに留まっていたあと
空を見つめて、上空へ飛び始めました。
ちょっと神々しいまでの優雅な飛翔だったので
一部始終、見とれてしまいました。
サギはゆっくりと空を旋回しながら高度を上げていきました。

大きく三回転ほどして、雲へ届くんじゃないかという高みへ。
そのまま翼を大きく広げて、南の方角へ飛んでいきました。
気流に乗ったら速いのでしょう、悠々とした姿は
あっという間に小さく、やがて点になって空へ消えていきました。

ふと、「黒い鷲」という曲を思い出しました。
以前ライブで歌っていたバルバラの曲です。
大きな翼に魅了された私は、あの時空を超えるような
感覚をおぼえたのでした。