スピード化・巨大化はどこへ?

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先日ニュース番組で、川内原発再稼働についての
住民説明会の様子を見ました。住民は予約しなければ会場に入れず、
席も決められている。緞帳が上がると、鹿児島県職員、
原子力規制委員会の担当者が壇上に。九州電力の人は不在。
一時間ほどの”説明”のあと、質疑応答。「質問は、反対意見ではなく
純粋な質問をお願いします」と女性司会者。
住民が、安全性を問うたり、災害時対応の疑問を述べようとすると、
この司会者が、会の趣旨とずれていると割って入って制止する。
会場は物々しい空気となったまま、一方的に緞帳が降りてきて強制終了。
とてもお互い歩み寄り、理解し合うような雰囲気ではなく、
形だけの説明会。行政、電力会社の誠意が感じられない。
住民説明会ではなくて住民説得会ではないの?

リニア新幹線にしても…この先も、工事をする沿線地域での
“説明会”を重ねていくそうですが、やはり形だけのものにならないか、
住民は置いてきぼりにならないか懸念されます。
山を掘るトンネル工事によってナゴヤドーム33個分も
土砂が出るとか。穴だらけのスカスカの山に、生き物たちは
棲めるのでしょうか?東京と名古屋間は87%トンネルで、
景色も見えない、暗黒の移動。40分で行き来できても、
乗務員のいない電磁波につつまれた乗り物なんて…不気味です。
経済活性化だ!とかよく言っていますが、
いつまでも巨大資本に寄りかかり、
スピード化・巨大化させるようなやり方では
国民ひとりひとりの豊かさにはつながらないと思います。

私のようないちボーカリストがこんなことを書いても
しょうがないことかもしれませんが、文化というものは常に
生活に寄り添うものだと思うからです。

 

 


2014-10-20 | Posted in ... Blog ...Comments Closed