この国の役割は?

140724

窓の外に時折やって来るツバメの家族。
ちょっと見えづらいですが、いちばん左、細くても立派な
「燕尾」があるのが親鳥です。若い兄弟たちは「ピッ ピッ」と
鳴き声もまだあどけなくて、電線の上で親鳥からえさを
もらっているのがなんとも微笑ましいです。
まだ、自分で上手く狩りが出来ないのかもしれませんね。

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ところで「アラビアのロレンス」という1962年の映画を観ました。
あのスピルバーグ監督が「はじめて見たときにはただ圧倒され、
一ヶ月経ってようやく語れるようになった」と言っていたように
私も感動というひと言で片付けられないくらい、
しばらく心の中でものすごく渦巻くものがありました。
ただ間違いなく、人生で大切にしたい映画のうちの一本になりました。

壮大なスケール、映像美、役者さんたちの妙、音楽、ロレンスという人生、
どれもが胸に深く深く入り込み、余韻が止むことなく響きます。
(個人的には「アウダ」を演じたアンソニー・クインが
「ザンパノ」だった!と後から調べてびっくり。
「道」も大好きな映画。久しぶりに見たいな…)

心地よい衝撃を受けたこの映画をなぜ今観たかというと
悪化しつづけているパレスチナ情勢を見ていて、
その歴史を少しでも知りたいと思ったからです。
よく言われているような宗教対立でもテロでもなく
列強国の利権・思惑がその背景にあると、この映画を通して見えてきます。
そして今の日本はというと…
武器輸出三原則の緩和、イスラエルとの準同盟国への共同声明、
そして集団的自衛権行使容認。
この国がイスラエルをはじめ紛争地域の攻撃に
手を貸すようなことになってほしくありません。
ガザ地区の犠牲者は1000人を超えたそうです。
罪もない市民が犠牲になるニュースは本当に心が痛みます。
日本は世界で唯一の被爆国です。その役割を
もう一度見つめ直して欲しいです。

 

 


2014-07-27 | Posted in ... Blog ...Comments Closed