正直であること

日本の都会には世界中のおいしいものが集まってるから、
ランチは中華、夜はイタリアン、明日のランチはスリランカ料理…と
振り返ってみるとけっこうビックリな食生活を送っていたりします。
世界的に見てもすごく贅沢なこと。でも最近の偽装問題にあるように、
贅沢になればなるほど何かと虚偽というものが蔓延して、
その中でもう慣れっこになっているような気がします。

本当の贅沢って、やっぱり、「本物」が食べられること。
子供のころに食べていた野菜ははっきり言っておいしくなかった。
最近、直売所の野菜を買うようになってその本来の美味しさが
分かるようになったもの。農薬だらけの大量生産品でなくて、
形がいびつでも、年がら年中食べられなくても、
「いのち」をいただいているんだなぁ、と実感のわく、シンプルなもの。

でも、ある農家さんのブログを見ていて、
やはりウソ偽りなく作ることのむつかしさ、
となりのよく実っている畑を見ていると
つい農薬を使ってしまいたくなる、という話も、
その苦労が私のような者でもほんのちょっとは分かる気がします。
自分の心にでさえ、ウソ偽りなく生きていくのは、
これがなかなかむずかしい。
つい自分を誤魔化し、楽をしたくなってしまうから。
正直であることは、○○を見るどころか、最高の贅沢なのでしょうね。