山々がふちどる

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先週、用事があって名古屋へ行っていました。

寒かったけれど滞在中の2日間はよい天気で、
帰りの中央ライナー(中央道経由の高速バス)2階席には
アルプスの白い稜線が真っ青な空に映える大パノラマが
広がり・・贅沢な時間を過ごしました。


武藤類子さんが昨年の「さようなら原発集会」のスピーチで
福島の美しさを語る一節の中に「山々がふちどる」という
表現をされていて、「素敵なことばだなぁ」と心に残っていました。
バスの中から、のどかな里を雄大な山々がふちどっている風景が
いくつも連なっているのをずっと眺めつつ、
なんて美しい風景なんだろう、日本の宝だなぁ・・と。
そして、福島の風景や、類子さんの言葉が
よみがえってきていたのです。

類子さんのスピーチが、今まではネットでしか
見られなかったのですが、1月に本になりました。
「福島からあなたへ」
書き下ろしのお話も、とてもすてきで、おもしろいです。

「東北の鬼」は蝦夷の時代から受け継がれているのですね。
六ケ所村の抗議キャンプが排除される時に
警官4人がかりで運ばれたという背の高い類子さんの言葉は、
あたたかくて、陽だまりが包んでくれるみたいです。
ぜひたくさんの人に類子さんの言葉が届きますように。

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2012-02-25 | Posted in ... Blog ...Comments Closed