青空の下北半島へ

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本州さいはての地。まさかり半島。
いざ訪れてみたらそこには、
ゆったりゆったりとした時間の流れがありました・・


東京から新幹線4時間、特急2時間。
「ずいぶん遠くへ来たもんだ・・」とさすがに
電車疲れが出そうだったけれども、
そんなものはあっという間に吹き飛んでしまいました。
樹々や、海や、風、出会った方たちのスケール感が
大きく、包み込んでくれるようにあたたかくて、
なんとも言えない居心地の良さがあったのです。


8月13日、大安寺での「迎え火萬灯会&奉納コンサート」。
初めての下北半島。
初めてお寺でのコンサート。
お盆の迎え火萬灯会(まんとうえ)という、ご先祖さまや、
亡くなられた大切な人をお迎えする特別な夏の日。
どんな一日になるのだろうとドキドキでした・・


大安寺は、旧大畑町に佇む350年の歴史ある山寺でした。
大畑町は津軽海峡に面しておりイカ漁が盛んな町で、
6年前にむつ市へ合併されたのだそうです。
今回、私たちを呼んでくださった副住職に町のこと、
お寺の話を聞かせてもらいました。


お墓やご位牌堂に、
故人のお人柄が偲ばれるような心のこもったお供物、
和やかにお参りをしている親族の方々の様子、
そして献灯に丁寧に描かれた亡き人へのメッセージ。
日本人がずーっとずっと昔から、
あの世とこの世をつないできた
素朴で、美しい「祈りのかたち」が、
あの日あそこに、たくさん、あったなぁ・・・


コンサートではみなさんが
静かに、じっくりと耳を傾けてくださいました。
無限に広がっているんじゃないか、というくらい心地良い
本堂の響きに身をまかせながら
私も歌わせてもらいました。
「死」を想うことから
「生」も、「生活」も輝いていくのだろうな。
家族みんなで過ごすお盆って、
かけがえのないものなのだよね。


日本人の大切なものに改めて気づかされる、
いい機会を与えてもらいました。
副住職、みなさま、本当にありがとうございました!


お寺ライブの様子は
信頼たるカメラマン氏が撮ってくれたので、
またご紹介したいと思いま〜す。

 

 


2011-08-17 | Posted in ... Blog ...Comments Closed