鬼婆とわたし


節分、立春をむかえて
暦の上では新たな季節になりました。
豆まき、しましたか?
最近は恵方巻きが人気みたいですね。
私は豆をポリポリ食べました。
「鬼は外〜!」も、
撒きはフリだけでしたが
やりましたのよ。


ところで
こうして一所懸命
鬼を追い出そうとしてるけど、
鬼はいったいぜんたい、
どこにいるのかなぁ。
部屋の片隅かもしれないけれど
心の中にもいるのかなぁ、なんて
思ったりします。
それに・・・
「鬼婆」はよく?いるけど、
「鬼爺」って、あまり聞かない。
去年見に行った文楽にも、
コワ〜イ鬼婆が出てくるお話がありました。
どれだけコワイかと言うと、
ちょっとここに書くのは
はばかられるくらい
ざんこくな婆さんでした・・・。
う〜む。
はるか昔の世から、
女の人っていうものは
生きるためとはいえ、
年を取ると強く、さらには
怖くなるものなのかなぁー、
なんて、妙に考えさせられたり
しましたが、はい、かくいう私も、
心の中の鬼は、やっぱり
できる限り追い出したいですが・・・
でもでも、
豆を投げつけられる鬼っていうのは
みんな男性?おじさん?
おにいさん?
あ、そうか、そもそも
「鬼」は男だから
わざわざ鬼爺なんて、
言わないのかぁ。


鬼は、いつもみんなに
嫌われているけど、
節分は、鬼がいないと
成り立たないしねぇ。
豆を投げつけられて
泣いて逃げまわったりするし、
嫌われ役を
買って出てくれる、
ほんとは、お人好しで
すごくいいヤツ
なのかもしれない。


人の心は
強いときもあれば
弱いときもあって、
いつも同じ所に
とどまる事はなくて、
いいこと考えた
その次の瞬間には
良からぬことを考えちゃったりする。
とくに疲れたり
弱っている時なんかは
グルグル
コロコロ
思いはあっち行ったり
こっち行ったりしている。
そんな有り様を
象徴しているかのような
鬼や鬼婆は、心の中にいて
私のことをいつも
見張ってくれているのかも
しれない。



2009-02-06 | Posted in ... Blog ...No Comments » 
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