会津川口

ホームからの只見川の眺めは
なんとも、のどか。
温泉もあるし、今日はここで一泊しよう。

駅から12kmほど離れたところにある沼沢湖で
大々的にお祭りをやっている最中で
駅の中の案内所で宿を探すも、めぼしいところは満室。
しかも、女性一人客って、何だか、怪しまれるみたいで。。

「どんなとこでも、いい?」と案内係のおばちゃんに
最終的に紹介されたのが、駅そばの民宿「ふじ」。
ふじばあちゃんが一人で切り盛りしているお宿でした。

着くなり、「よう来なすった」と
すいかととうもろこしをたくさんふるまわれる。
猫が二匹いる。
ふじばあちゃんは少し耳が遠くて
方言がかなり入っているので、ところどころ
何を言っているのか分からない。

この宿には温泉は引いていなくて
近くの川口温泉・共同浴場を教えてもらう。
「暗くなったら道に電球一個しかないから、
今の内に行った方がええ」と、晩ご飯までに
ひとっ風呂浴びに行く。

さっき只見線で走ってきた
鉄橋がいい眺め。
只見川はおだやかな水の流れ。


支流の野尻川沿いの共同浴場、
ほんとにこの道かな??と
不安になりながらも、ああ、あれだ、
あの小さな小屋。


料金200円をポストに入れて
誰もいなくて、ざぶーん!
独房みたいなとこだけど、
いいお湯・ゆったりいい気分。


夜はふじばあちゃんの手料理を、もう一人の客、
翌日、御神楽山に登るという登山歴30年のおばさんと
ふじばあちゃん、高校のガードマンをやっている、
次男坊といただく。なぜか、幽霊の話で盛り上がる。

夜はさっさと寝ちゃおうと思ったけど
夜中に猫が帰ってこないらしく、ばあちゃんの
「ミー、ミー」と呼ぶ声と、冷房がなくて
暑くて、幽霊の話を思い出して、なかなか寝付けず。。

次の日はばあちゃんは朝から只見線で2時間かけて
会津若松の病院に行くとかで、8時に宿を出される。
料金をおまけしてもらったし、景品ももらった。
壁にたくさん貼り付けられた
「4日間 お世話になりました!2年A組」などの
中学生からの色あせた色紙が郷愁を誘うさびれた宿でした。
2006-08-12 | Posted in ... Blog ...No Comments » 
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