2010-05

会津のんびり旅 その4

さて、やっと最終回です。
車で移動ばかりだと体がなまり、
足腰を動かしたくなってきたところへたどり着いたのが、
南会津町にある久川城跡でした。
解説によると<伊達氏侵攻に備え河原田氏が築城、
奥州仕置後に蒲生・上杉氏が入城・改修>
とのことです。(日本史、苦手だったけど
興味はある)

IMG_0294

お城自体ははもう跡形もありませんが、
木漏れ日が心地よい山林の登城道を一時間弱くらいかけて
回ってきました。まだ山桜の花が残っていたり、
とても風情がありましたよ。
木々の合間から「ホーホー」と鳴き声が聞こえました。
ふくろうだったのかな??
高台から眺めた、伊南川の流れる里の景色もとても
清々しかったです。

夕刻、ともだちと待ち合わせしていた
南会津田島のカフェライブまで時間があったので、
もう一件、城址を回りました。こちらは鴫山城。
解説では<長沼氏が築城、秀吉の奥州仕置後、
蒲生・上杉氏の大改修で壮大な山城に>とあります。

こちらの登城道も自然豊かで美しく、
また来てみたい場所でした。頂上には愛宕神社があり、
風で汗を乾かしながら眼下の町並みを眺めるのは
とても心地良かったです。
登って下りてくるまでやはり一時間弱くらい。
いい運動になったなぁ!

登城道で出会った山野草です。
あまりにかわいくて、写真に収めて、
名前を調べてみました。

P1010283 チゴユリ

P1010278 エンレイソウ

P1010277 ヒトリシズカ

P1010281 この子が

結局分からない・・知ってる方がいらしたら、
教えてください。^^

会津旅のしめくくりは、カフェでともだちと
ライブを聞き、充実の2日間でしたー。
すてきなスポットを今回もたくさん見つけたので、
またゆっくり来たいなぁ!こんどは只見の方にも
行ってみたいです。

旅のはじまりが新月の日で、
山の新緑の「気」をたくさんもらってきました。


ときわ

2010-05-30 | Posted in ... Blog ...Comments Closed 

 

会津のんびり旅 その3

金山町の玉梨とうふ茶屋(ここも、思い出の場所♪)で
いっぷくした後、昭和村へ。
からむし織の工芸館を覗く。
からむし織とは、わたしも今まで知らなかったのですが、
麻のような、でも麻よりももっと涼しげで、繊細な織物。
ここ昭和村に伝わる伝統工芸で、
時間と手間ひまをゆっくりかけて作られるのだそう。
スカーフや帽子などなど、いろんな身につけるものが
ありましたが、シャツやブラウスの、
夏はほんとうに快適だろうなぁ〜という、品の良さ。
とても手が出る値段じゃないけど、
う〜ん、いつか着てみたいわぁ。

工芸館のとなりの苧麻庵(ちょまあん)で
高遠(たかとお)そばを食べました。
大根おろしの絞り汁と、おつゆのぶっかけです。
こういうシンプルなおそばが好きです。
うー、このほどよい大根の辛みが元気が出る!
そばもほどほどに噛みごたえがあって、香りもよいです。
うれしいランチでした。

P1010221

やっぱりこのあたりは、水がいいんですよね。
道路沿いに、湧き水の看板もあります。
矢ノ原湿原の脇にも、「代官清水」と名付けられた
湧き水がありました。たまたまペットボトル一本もっていたので
汲んでいきました。触った手はさらさらになり、
飲むと体にすぅーっとしみていくようです。
矢ノ原湿原はもうちょっとすれば水芭蕉も見られるそう。
その景色を見てみたいなぁ。地元のおばさんとお兄さんが、
落ち葉の掃除を大掛かりにしていました。
こうやって、大事に手入れをされているんですね。


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つづく

2010-05-26 | Posted in ... Blog ...Comments Closed 

 

会津のんびり旅 その2

さていよいよ会津。
4年前にも一人旅した、
柳津(やないづ)で一泊することにしました。

山里を訪ねてのいちばんの楽しみと言えるのは、
野菜や山菜の直売所を覗くこと。
国道沿いに、おばちゃんたちがやっている
直売所を見つけました。
こごみ、うるい、うど、えごまの葉の塩漬けの他に、
野ぶどうの葉や茎を乾燥させたものを買いました。
野ぶどうは健康食品としてもすごくいいみたいで、
両親へのおみやげにしようと思いました。

虚空蔵菩薩がご本尊の圓蔵寺を訪ね、
柳津の風情ある小さな町を散策。
名物の粟(あわ)まんじゅうも、
蒸したてをほおばることができました。
この日も寒かったので、
あつあつがうれしかったー。

町民センターに飛び込みで、
宿泊OKしてもらいました。^^
じつはあまり期待していなかった夕食では
たくさんの山の幸が出てきて目が回りそうに。
嬉しい悲鳴でした。
気を良くして日本酒も注文。
温泉にゆっくりつかって、これ以上の贅沢はないですね。

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翌朝、只見川沿いに東へ。

私の大好きな只見川。流れ方が独特だな、と思うのです。
水をたっぷりとたたえて、流れているのかいないのか
人間の目にはたぶん見えない、宇宙のリズムで、
山々と同化するようにゆっくりとしずかに、「ある」のです。
その昔は、只見川沿いにも、
縄文人の集落がたくさんあったそうです。
きっとこの流れのように、ゆっくりとおだやかに、
太古の人々が暮らしていたのだろうなあ、と想像します。


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只見川から道をすこし南下、沼沢湖を目指しました。

このあたりの森には妖精が棲んでいるそうで、
湖畔には妖精美術館もあるんですよ。
湖に着いたら、人気がまったくなく、
しんと静まりかえっていました。
風の音も水の音もなく、ただ、鳥の鳴き声が空に響くだけ。
こんな静寂はあまり体験したことがない・・というくらい、
ほんとうに、どこまでも、
透きとおるような静けさが広がっていました。
ここなら、妖精も暮らしやすいのかもしれない、
と思えました。


つづく


ときわ

2010-05-23 | Posted in ... Blog ...Comments Closed