2006-08

かゆいお土産。。

会津ののんびり旅日記は、まだ終わっていませんが
じつはとんだお土産ができてしまいました。。

どこで刺されたかははっきりしないのですが
膝から下にものすごい数の虫に喰われた跡があって
その時は痛くもかゆくも何ともなかったのですが
旅から帰ってきてから一週間ぐらい経って
ものすごいかゆみと共に、赤く腫れ上がってしまったのです。。
この状態、「すごいでしょーー」と
お見せしたいくらいです。

かゆくてかゆくて、たまらん病。。
今日、皮膚科に行って薬をもらってきました。
何の虫かは、よく分かりませんでした。

薬を飲んだら、眠くなる。。

頭がもうちょっと働きやすい時に
旅のつづきを書きたいです。

みなさん、山へ行く時は
くれぐれも虫除けスプレーを持っていってね。
2006-08-17 | Posted in ... Blog ...No Comments » 

 

会津柳津

8月7日、会津川口12:33始発・会津若松行きの乗客は
数えるほどしかいませんでした。

むんとする暑さの中、聞こえてくるのは
列車のガタンゴトンという音と
ブヮーンとけだるく鳴る扇風機の音だけ。
このまま、終点若松まで行っちゃおうかな・・・

ゆうべはたくさん寝られなかったし
さっきも暑い中をよく歩いて
しかも温泉で身も心もフヤけて・・・ついウトウト。。。

でも、でも、迫ってくるような山と川、
木々の景色があまりに素晴らしくて
これは東京の電車みたいに、眠って過ごすには
あまりにもったいない!!

途中ですごい橋に差しかかりました。
その時、列車はすこし減速して
ゆるりと鉄橋を渡っていきます。

わー高い!!
遙か下に川!!
そして緑しか見えない!!
スリリングで、この上なく美しい風景でした。
後で調べたら、ここが只見線の風景の大定番、
会津桧原〜会津西方間の「只見川第一橋梁」でした。
あの景色の瞬間
今まで行ったどんな遊園地のアトラクションよりも
心がドキドキワクワク、子供みたいに喜んだ。

もう少し行くと、大きなお寺のいい感じの境内が見えた。
もうすぐ、会津柳津(やないづ)駅だ。
若松まで行ったら、もう山の中ではなくなるし
もっとこのゆったりした山の風景を味わいたいとの思いが
わき上がってきたのと
新潟の大湯温泉での打ち上げで
「柳津はいいところですよ」とみなさんが話していたのを
思い出して、とっさに、13:23下車。

駅舎は立派だけど
無人駅でした。

町の案内パンフレットが
置いてあって
温泉も、見所も
いくつかありそう。

少し見て回って
それで十分ならば
次の16時台の
電車に乗ろう、と
散策開始。


駅から徒歩15分くらいのところに
さっき電車から見えた
大きなお寺「福満虚空蔵尊 圓蔵寺」
がある。

虚空蔵菩薩といえば・・・
一月生まれの守り本尊だ、って
何かの本で見たことあったのよね。
これは、お参りしとかなきゃ、と
一休さんの看板に従って道を進む。


境内は広くてしんとしていて
宝物殿や人形の慰霊碑などをゆっくり見ながら、本堂へ。

お寺の案内板を読んだら
虚空蔵菩薩は丑寅生まれの仏さまでもありました。
私の干支・生まれ月にピタリと当てはまる仏さまが
ご本尊のお寺に参るのは初めて。

ありがたい巡り合わせだなぁ、よし、温泉もあるし
今夜はここに泊まる!と
本堂の縁側で眼下に只見川の雄大な流れを眺めながら 決めました。

本堂の中の鐘に
大きな綱がかかっていて
傍らに
「つなに
のぼらないでください」
と書いてある。

のぼるヤツなんて
いるの??とちょっと
可笑しくなりましたが
それは日本でも
有数の奇祭・
毎年1月7日に行われる
「七日堂裸詣り」が
あるからなのでした。

ふんどし一つの若い男達が
百人、二百人と競い合って
この綱をのぼるそうです。


夕方、観光案内所のおじさんにおすすめしてもらった
国道沿いのそば屋で「たかとうそば」を食べる。
大根おろしの絞り汁につけて食べる、ざるそば。
これだけだとあまりに毒気がないけど
小さなかき揚げが一コついていて、ちょうどよい加減。
とても美味しかった。

この日、泊まった旅館は圓蔵寺の宿坊だった所で
いい具合に古くて、素朴で、温泉も気持ちよくて
早く眠りにつくことができました。
明日の朝、また虚空蔵さん(地元の人たちは親しみを込めて
こう呼んでいた)にお参りに行こう・・・
2006-08-14 | Posted in ... Blog ...No Comments » 

 

玉梨八町温泉

宿を8時に出て
そのまますぐ只見線に乗ってしまおうかと思ったけど
次の12時台の電車まで、散策しながら
山の方の温泉地区へ行ってみることにしました。

荷物を背負って、車道を登り始める。
20分くらい経ったら、小栗山温泉の民宿が見えた。
満天の星空を見ながら露天風呂に入れる宿らしい。
ああ、ほんとはゆうべここに泊まりたかったんだよな。。
でも断られた。またいつか来てみたいな。
その民宿と、後ろの雄大な山々を眺めながら小休止。

そして、また上の方へ歩き始める。
陽射しがじりじりと暑い。
車道に迷い込んだ、ケガした黒い野鳥を山へ追っ立てたり
山の神社に立ち寄ったり。


大声で歌いながらずんずん歩いていたら
横にキューッと車が止まったので
パタ、と歌も止まった。

運転席のおばさんが「どこまで行くの?」と。
「玉梨とうふ茶屋まで・・・」
「ちょっと遠いわよ。どうぞ、乗りなさい。」
<わぁ〜〜い、助かった〜〜!>
「この暑さじゃ、熱中症になっちゃうわよ!」

本当に助かりました、とおばさんにお礼を言って別れ
「玉梨とうふ茶屋」へ。
ここで青ばと(枝豆を意味するこの玉梨地区の言葉)豆腐の
アイスクリームを注文して、涼をとる。
あ〜、親切なおばさんだったな〜。
ここに来るまでにあった玉梨八町温泉に寄って、
帰りはバスに乗ろう〜。と汗を拭っていたら
この店の社長らしきおじさんが現れ
いきなりコーヒーを差し出してくださる。
とても気さくなおじさんで
おからドーナツも出してくださり
どれもこれも素朴な、いい味。

店を出る時、やはりすごく暑かったから
温泉まではそう遠くはないけど
このおじさんが車で送ってくださると。(ふたたびラッキー!)
玉梨八町温泉・共同浴場そばの
恵比寿屋旅館へ案内してもらう。
ここに「かっぱの湯」という日帰り浴場がある。
おじさんが大声で
「専務〜!オレの彼女、お風呂に入れてあげて」と。
あらら、いつ彼女になったのかしら、、とにかく
おじさんに深々とお礼を言って別れ、お風呂へ。

あ〜〜よかったぁ〜!
シャワーもついてるきれいな浴場でつい
言葉がもれました。
野尻川を眺めながら
鉄分で少し黄色っぽいお湯に
ゆっくりつかりました
(写真、湯ノ花のかたまりも
写っています)。


入浴後、料金を払おうとしたら
「いえいえ、結構です。とうふ茶屋の社長さんには、
いつもお世話になっていますので」と。
わ〜、あのおじさん、そんなにエラい人だったのかな〜!?と
びっくりしながらも、ありがたくお礼を言って
タダ風呂をいただく。。

近くのバス停で待っていたら
あれ〜、もうバス、
行っちゃったみたい。
専務さんが言っていた時間と、
ここの時刻表、違う〜。
次のバスは、夕方。。
恵比寿屋に引き返し
「バス行っちゃったみたいなので
タクシー呼んで下さい」と専務さんに言ったら
「送りますよ」と、結局駅まで
送ってもらってしまいました。
(3度目のラッキー!)


車の中での、専務さん(・・・というか、若旦那)の話も
面白かった。
深々とお礼を言って、別れました。
その後、専務さんは駅の売店で雑誌などを買っていました。
ここがこの町唯一の、コンビニなんだと思いました。

そして私は無事、12:33の電車に乗って、
会津川口からさらに東へ発ったのでした。
2006-08-13 | Posted in ... Blog ...No Comments »