2006-05

やさしさ

映画『明日の記憶』(堤幸彦監督・渡辺謙、樋口可南子出演)を見ました。

広告代理店に勤める49歳の凄腕サラリーマンが若年性アルツハイマー病にかかってしまい、不治の病を抱えて生きること、社会、家族との関わりを描いた物語です。

私のおじいちゃんもアルツハイマーで亡くなったこともあって、この映画、見てみたかったんです。もちろん、謙さんも目当てでした。

いろいろ、私の家族のことを思い出しました。介護をしていたおばあちゃんやお母さんはやはり大変だったろうなあ、と思います。でも、二人ともすごく明るい性格なので、重苦しさよりも、「今日はこんなボケがあったのよ」と笑いある楽しい介護に、中学生だった私の目には映りました。

ボケる前は、まじめで、会社でがんばって働いていたおじいちゃん。
ボケてからのおじいちゃんの思い出も、いろいろあります。
自分のワイシャツだと思って、私の制服の丸襟ブラウスを着て「これから会議だ」と言っていたこと。
帽子が好きで、スーパーのビニール袋を折り目正しくかぶって出かけていったこと。
鍵がかかってなかった誰かの自転車に勝手に乗って帰ってきてしまったこと(これは窃盗ですね・・・!)。
いくらボケても、ギターは忘れなくて、演歌を弾き語りしていたこと。

映画を見て、さらに思い出したことは、おじいちゃんが私たち家族のことも誰だか分からなくなって、そして寝たきりになって、病院のベットで、足をずっとさすってあげていた時、私の心がとてもとても安らいだことです。

生きていくうちで大事なことは、自分を支えてくれる人たちや環境を思いやり、ほんの少しでもやさしさを与えることなのだなあ、と改めて思いました。天然ボケな私は、ついつい忘れてしまいがちなのですが・・・
2006-05-31 | Posted in ... Blog ...No Comments » 

 

ヒキガエル、アマテラス、マルルイ・ミランダ

ここ一週間のいろいろです。

雨がつよく降った日の翌朝、自転車をこいでいました。
ん?道の真ん中に何かが転がっている・・・と、近づいてみたら、わーーーっ!カエルがぺったんこに!!

それは殿様くらいの大きなカエルで、雨上がりにのんびり散歩でもしているところを急に車に襲われてしまったのでしょう、きれいにおせんべいになっていました。とは言ってもかなりグロテスクで、0.2秒間くらいしか見られませんでした。びっくりしたのと、うう〜哀れだなあ、との思いでしばらく動悸が止まりませんでした・・・。

雨が降ったり止んだりのある日、三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで、「アマテラス」を見に行ってきました。鼓童、坂東玉三郎さんの舞台は初めて見ました。素晴らしかったです。天の岩屋戸の話も、親しみがあって。玉三郎さんの繊細な舞に目は釘付け、和太鼓や銅鑼の音が迫力ありつつ、なんとも心地よかったです。温かい舞台でした。

さかのぼってしまいますが、この間の日曜日は静岡のカフェ、ifniにて演奏してきました。いろいろな方に来ていただいて、感謝です。亮さん(perc)の演奏も、素晴らしく。ブラジル・インディオ音楽の女性研究家、マルルイ・ミランダのCDがここ5年くらいずっと好きだったのですが、今まで彼女についての話を誰ともしたことがなくて、この日、亮さんと初めて出来ました!うれしかったです〜。
2006-05-26 | Posted in ... Blog ...No Comments » 

 

雨の壁

午後、横浜みなとみらいにある「北仲WATER」という屋外レストランで演奏していました。青空を気持ちよく感じながら・・・。

演奏後、大きなパラソルの下で食事していたら、北西の方角に見えるランドマークタワーの向こうから雨雲が空を覆い始めて、あれよあれよと辺りは暗くなっていきました。

そして、雨の壁を初めて見ました!ざわーーっと突風と共に、あっという間に目の前へ襲ってきました。恐かったです。

しかし豪雨の中でも、めげずにデザートまでしっかりいただきました。(笑)

雨上がり後は、穏やかに虹が光っていました。きれいでした。

東京の5月らしくない天気。あの爽やかな季節は、一体どこへ・・・。
2006-05-21 | Posted in ... Blog ...No Comments »